FACULTY

講師紹介 / faculty members

校長 / school principal

ステファン・キッセルD.O.
Stephen Kisiel, DO

オステオパシーの教育及びトレーニング

Dr. ステファン・キッセルは、スプリングフィールドカレッジで生物学の学士号を取得した後、2001年にニューヨーク州オールド・ウェストベリーにあるニューヨーク・カレッジのオステオパシー医学部でオステオパシーの博士号を取得しました。

その後、バークシャー・メディカル・センターにおいて1年間の複数分野のオステオパシー・インターンシップ(Osteopathic Rotating Internship)を経験した後、ニューイングランド大学のオステオパシー医学部において家庭医学及び神経筋骨格系医学/オステオパシー手技療法(NMM/OMM)の教育を受け、そこで2年間チーフ・レジデントを務めました。


1998年から2020年まで、ジェームズ・ジェラス D.O.(James Jealous D.O. )の指導のもと、意欲的にトラディショナル・オステオパシー手技のトレーニングを受けました。

オステオパシーの実践

Dr. キッセルは、2005年にレジデント・トレーニングを修了し、その後バークシャーに戻り、バークシャー・オステオパシー・ヘルスを開業し、プライマリ・ケア医及びオステオパシー・コンサルテーションの専門家として、あらゆる年齢層の治療に携わっています。


Dr. キッセルは、十分な医療サービスを受けていない国内外の人々に質の高いオステオパシー医療を提供することに強い関心を持っています。メイン州ビッドフォードのビッドフォード・無料クリニックに積極的に参加し、スプリングフィールド大学ニューマン・コミュニティ及びDO Care Internationalにより組織されたハイチ、ジャマイカ及びグアテマラへの医療・人道援助ミッションに数多く参加しています。


また、Dr. キッセルは、ドミニカ学校・孤児院と共にドミニカ共和国ラ・ウレーナに無料のオステオパシー小児クリニックを設立し、奉仕を目指す小児オステオパシーグループの実践及び教育を指導しています。

オステオパシー医学教育

Dr. キッセルは、ニューイングランド大学オステオパシー医学部(University of New England College of Osteopathic Medicine;UNECOM)及びバークシャー医療センター(Berkshire Medical Center;BMC)の学部及び大学院の双方の医学教育に携わっています。 BMC-UNECOMの地域アシスタント・ディーンを務め、UNECOMの家庭医学及びオステオパシー手技医学の臨床助教授として教鞭をとっています。Dr. キッセルは、バークシャー医療センターでクリニカル・クラークシップを修了する3年及び4年生のオステオパシー医学生の医学教育を指導しています。

また、Dr. キッセルは、BMCのオステオパシー医学教育ディレクターであり、オステオパシー神経筋骨格系医学レジデンシープログラム(Osteopathic Neuromusculoskeletal Medicine Residency Program)のプログラムディレクターも務めています。Dr. キッセル及びバークシャー・オステオパシー・ヘルスの他の医師たちの協力のもと、オステオパシーの医学生、インターン生、レジデントたちが、あらゆる病状を治療するためにオステオパシー手技療法を学んでいます。

Dr. キッセルは、米国オステオパシー家庭医学会、マサチューセッツ州オステオパシー協会(Massachusetts Osteopathic Society)、アメリカ・オステオパシー協会(American Osteopathic Association)、アメリカ・オステオパシー学会(American Academy of Osteopathy)、頭蓋オステオパシー学会(Osteopathic Cranial Academy)のメンバーです。

トラディショナルオステオパシー教育

Dr. キッセルは、2009年より国内及び海外でオステオパシー医学を教えており、ジェームス・ジェラスD.O.が創設したバイオダイナミクス・オステオパシーのプログラム、研究会、学校、クリニック等(BioBasics, Berkshire Osteopathic Study GroupSwiss Osteopathic Center for KidsBavarian Pediatric School & Clinic for Traditional OsteopathyOsteopathische Kinder-Stiftung in Kassel, GermanyOZK – Osteopathic Center for Children – ViennaABC Brazillian Children’s AssociationBiodynamics Association JapanLes Enfants De l’Osteopathie EDO Belgium東京小児オステオパシックセンター)で講師をしており、新たに設立される東京スクール・オブ・オステオパシーでは校長及び教育学部長を務めます。Dr. キッセルは、世界各地のオステオパシー・小児クリニックで正規の教職に就いています。

TSOOKisiel@gmail.com

www.TraditionalOsteopathicStudies.com


 

ドナルド・V・ハンキンソンDO
DONALD VINCENT HANKINSON, D.O.

1985年、ニューヨーク・オステオパシー医科大学を卒業。在学中に1年間のフェローシップでオステオパシーの原理と実践を修了。1988年に開業し、頭蓋オステオパシーとバイオダイナミック・モデルに重点を置いたオステオパシー診療を行っている。救急医として5年、一般家庭医として15年の臨床経験がある。

メイン・メディカル・センターのオステオパシー医学部長であり、ポートランド・オステオパシー子どもクリニックの創設メンバーでもある。

2012年、オステオパシック・クラニアル・アカデミーから、栄誉あるサザーランド記念講演を依頼された。この講演は後に、フランス語とイタリア語に翻訳された。2018年には、オステオパシック・クラニアル・アカデミーのフェローに認定された。2023年にはイギリスのSCCOに招かれ、年2回開催されるローリン・ベッカー記念講演の12人目の講演者となる。

1990年にジェームス・ジェラスDOのもとで学び始め、2004年から頭蓋オステオパシーへのバイオダイナミック・アプローチのコースを教え始めた。また、オステオパシーの学生や研修医に低価格で肩ひじ張らずに学べる機会を提供するバイオベーシックス・プログラムが1991年に開始されて以来、その講師を務めている。

1989年から、アン・ウェールズDOが率いるニューイングランド・スティル・サザーランド・スタディー・グループで学び、2005年に彼女が亡くなるまで、そのスタディー・グループで教えてきた。また、長年にわたり、OCA、SCFT、AAO、MOA、UNECOMなど、アメリカの多くのオステオパシー団体で教え、また、イギリス、フランス、ベルギー、イタリアのオステオパスたちにも教えてきた。

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オステオパシー:治癒に関する神聖な科学

Dr. アンドリュー・テイラー・スティルは、オステオパシーが依拠する原理についても、この治癒の科学の潜在的な可能性を発揮するためオステオパスが取るべき道についても、非常に明確なビジョンを持っていました。だから私は、スティルが自分の発見について述べた定義をいつも心に留めています。スティル曰く、オステオパシーとは、「征服や人気や権力のための戦いではありません。愛と真実と人間性のための積極的なキャンペーン」なのです。「人間の手によって組み立てられたものではない法則」を患者の治療と自分の人生に適用する際に私を導いてくれた、実践的で信頼できる指標をここで紹介します。

Dr. スティルにオステオパシーという天啓を与えたのは、愛(Love)でした。私たちがオステオパスとして探し求めるヘルス(健康、健全)とは、神の愛が自然界に具現化し、生きている人間という生命体に表現されたものです。愛は私たちの旅の中心にあります。それは、患者が癒しを見出せるよう手助けする私たちの道を導く光です。私たちの思考、言葉、行動は、そこに愛が注がれている分だけ、Dr.スティルの神聖な科学が本当に表現されたものとなります。

ですが、このオステオパシー治療をどのように提供するのかという問いは残ります。Dr. スティルは、「治療」の意味は一つしかない、と言いました。それは、「自分が正しいことを知り、それに従って自分の仕事をすること」です。そして、その指針を与えてくれるのは、自然の真理であり、生命の形と機能のすべてに内在する生きた原理なのです。私たちが真に奉仕できるのは、自分自身を「自然の真理に溶け込ませ、自然の真理と調和しながら旅している」ときだけです。このサービス(奉仕)は、生きた解剖学と生理学に関する徹底的な知識に加え、たゆまぬ学びと探求への飽くなき専心に基づいていなければなりません。

神の意図が表現され続けている存在として患者を見ることができれば、オステオパシーの真の目的という根本的な問題が明らかになります。人類へのサービス(奉仕)への献身こそが、私たちの愛と自然の真理を意味あるものにします。Dr. スティルは、学生たちに次のように助言しました。「私たちは、苦しんでいる人々に、健康と快適さ、平和と幸福、痛みからの解放を、すべての人に対する善意とともに、日々与えているという真実に誇りを持っています。これは、私たちの学校の唯一の目的であり、私たちはこれを、曇りなく純粋に維持するため努力しなければなりません」。オステオパシーの科学は、究極的には、人類への献身を通じてその真の意味を導き出し、明確な方向性を獲得していくのです。

オステオパシーのギフトに関する約束は、理論的な領域だけに留まったり、構造の不均衡の解消に限定されたりすると、働かなくなります。この治癒の科学は、生命そのものの奇跡との生きた関わりを通してのみ、本物になるのです。


 

ジョン・マーシャルM.Ost.
Dr. Jon Marshall B.App Sci (Comp Med), M.Osteo, M.App Sci (Acupuncture)

Dr. ジョン・マーシャルは、東洋と西洋の治療法を統合することに情熱を持つオーストラリアのオステオパスであり鍼灸師です。彼は2008年にRMIT大学でオステオパシーの理学士号を取得し、その後オステオパシーの修士号と鍼灸の応用科学修士号を取得しました。これにより、彼はオステオパシーと鍼灸の両方の資格を持つ数少ない専門家の一人となりました。

さらに、キャンベラ大学からストレングス&コンディショニングの修士号を取得し、彼の筋骨格の治療・管理能力を高めました。Dr. マーシャルは、マニュアルメディスン・オーストラレーシアの創設者兼ディレクターでもあり、オーストラリア、東南アジア、日本、英国でドライニードリング、カッピング、鍼灸、オステオパシー技術の包括的なトレーニングを提供しています。また、RMIT大学の中国医学およびオステオパシー学部で教え、東京スクール・オブ・オステオパシーでも教鞭を取っています。

Dr. マーシャルはシンガポール頭痛・偏頭痛クリニックのディレクターでもあり、コペンハーゲン大学で取得した頭痛障害の修士号を活用しています。彼はまた、オーストラリアオリンピックテコンドーチームのオステオパスとして、エリートアスリートのサポートも行っています。彼のスポーツ医学の経験は、オステオパシーと鍼灸を組み合わせた患者ケアへのアプローチを強化しています。

最近では、ミシガン大学オステオパシー医学カレッジのCMEシリーズに参加し、2023年4月には臨床教授として任命されました。2018年からシンガポールに住んでおり、Back In Health Osteopathy Singaporeを設立し、個別化された効果的な治療を提供しています。彼の専門知識とコミットメントは、オステオパシーと鍼灸の分野で世界的な基準と患者の成果を向上させるために尽力しています。


事務局長

萩原 啓一
B.App.Sc.(Comp.Med.), M.Ost.

経歴

・オーストラリア国立RMIT(ロイヤル・メルボルン工科)大学代替医学部オステオパシー科卒業
・オーストラリア国立RMIT(ロイヤル・メルボルン工科)大学大学院オステオパシー修士課程修了
・Dr.ジム・ジェラスD.O. 医学卒後教育バイオダイナミクスPhase I-IX修了(9年間プログラム)
・Dr.ジム・ジェラスD.O. 医学卒後教育小児コースPhase I-III修了(3年間プログラム)
・ドイツ・バイエルン小児スクール&クリニック・フォー・トラディショナル・オステオパシー修了(9モジュールによる3年間プログラム)

背景

20代のころにアンドルー・ワイル博士の著書『癒す心、治る力』を読んでオステオパシーと出会い、その後フルフォード博士の『いのちの輝き』を読み、オステオパシーに魅了されました。オーストラリアのRMIT大学で本格的なオステオパシーの勉強をし、マスターコースを修了後、世界各地を旅しながら学び続け、そして教えています。

専門分野

直接法、および間接法など全ての側面に精通していますが、特に2013年からDr. ジム・ジェラス D.O. とベロニク・エバーアーツ D.O.の指導のもと、伝統的な手技によるオステオパシーの訓練を積極的に受けてきました。

頭蓋領域のバイオダイバミクスオステオパシー全9レベルを修了し、Dr. ジム・ジェラス D.O. による小児科コースも修了しました。また、ドミニカ共和国のラ・ウレーニャにあるドミニカ学校および孤児院と連携して、フリーオステオパシック子供クリニックにも参加しています。

ビジョン

オステオパシーを通じて健やかな毎日を叶えるお手伝いをし続けることで、多くのクライアントの健康をサポートし、その人生が大きく変わる瞬間に立ち会うことに喜びを感じています。

 

早川 敏之 PhD.
Dr.Toshiyuki Hayakawa PhD.

経歴

麻布獣医科大学獣医学部獣医学科卒業(獣医師DVMPHD)

東京慈恵会医科大学解剖学講座入局(助手)

医学博士学位取得(東京慈恵会医科大学)

東京慈恵会医科大学解剖学講座(講師)

東京慈恵会医科大学解剖学講座(助教授)

中央医療技術専門学校(非常勤講師)  

現在に至る 東京慈恵会医科大学解剖学講座定年退職(助教授)

白鴎大学教育学部非常勤講師

東京慈恵会医科大学付属高等看護専門学校非常勤講師

ジャパン カレッジ オブ オステオパシー講師 など歴任

出身地  富山県 


オステオパシーを学ぶ諸君は、医療技術系をはじめ、栄養・薬学・介護・保健・衛生・福祉・体育などの広い分野で学ぶ方々とコミュニケーションし、意志疎通が自由にできるようになって頂きたい。そして、自分に合った素晴らしい教科書や参考書を探して頂きたいと思います。

解剖学は、医学・医療系の根幹をなす伝統的な科学の礎であります。

人体の機能(生理学)は、時代に即した新しい内容を、日々学び更新して下さい。

発生学は、ヒトの形態と機能を理解する学問です。

2個の細胞が30兆倍になり、健全な身体と病める身体へと変貌する様を学んでいきましょう。一生涯、この分裂の動きにより細胞・組織の状態の時間的変化が起こります。この際起こる組織液の圧力と、膜の張力によって、その命の成長の原動力が解き放たれます。大人になると、それは、自己調整力、治癒力となります。

常に心身の健全生を知ることが重要です。

学術用語は大部分が音読みであり、現代人には対応できにくい一面があります。

学術用語を常用することが、学生諸君にとって重要な分岐点です。慣れることが第一です。日常的に、学術用語を使ってのコミニケーションを期待します。

最後に、2個の細胞が30兆倍になり、健全な身体と病める身体へと変貌する様を学んでいきましょう。

理解できない箇所ではその都度、声掛けを願いたいと思います。

発生学解剖学
7月・8月受精卵から着床細胞種類、多様性
3胚葉
9月・10月外胚葉 神経管 神経堤中枢神経 末梢神経
中胚葉 脊索 体節脊柱 椎間円板
11月・12月中胚葉 硬節 筋節 皮節筋骨格系
中胚葉 血液 臍帯心循環系
1月・2月 ’25 年 中胚葉 原腸 折りたたみ消化器系
中胚葉 前腸 中腸 後腸上皮組織
3月・4月神経系 神経管変化脳 脊髄
神経系 脳室脳室 静脈洞
5月・6月神経系遠心性 求心性
鰓弓 顔頭蓋骨

参考図書 

新しい解剖生理学 南江堂
フィッツジェラルド 人体発生学 西村書店
ブレヒシュミット 人体解剖学の発生学的基盤

 

土井 武志
Mr. Takeshi Doi

経歴

・1962年2月4日鎌倉市生まれ。

・1988年日本指圧専門学校卒業。按摩・マッサージ・指圧師。

・1990年ユニバーサル・カイロプラクティック・カレッジ(UCC)卒業。

・1991年から2021年までUCCで解剖学を教える。

その間、中国やアメリカで解剖実習に19回参加。

 

萩原 晋二 
Dr. Shinji Hagiwara

経歴

平成11年3月 順天堂大学医学部医学科卒業
平成11年5月 国立国際医療センターにおいて内科臨床研修
平成13年5月 国立国際医療センター腎臓内科勤務
平成14年4月 順天堂大学大学院医学研究科腎臓内科学入学
平成18年3月 順天堂大学大学院医学研究科にて博士(医学)の学位授与
平成18年4月 順天堂大学医学部附属浦安病院内2科 助教
平成20年4月 順天堂大学医学部腎臓内科学講座 非常勤助教
順天堂大学スポトロジーセンター 研究員
平成22年7月 北海道留萌市立病院 腎臓内科勤務
平成23年1月 順天堂大学医学部腎臓内科学講座 非常勤助教
平成23年4月 ベーカー IDI 心臓・糖尿病研究所 糖尿病合併症 客員研究員
平成24年4月 ベーカーIDI 心臓・糖尿病研究所 糖尿病合併症 博士研究員
平成27年4月 順天堂大学医学部腎臓内科学講座 助教
平成28年4月 順天堂大学医学部附属東京江東高齢者医療センター腎・高血圧内科 助教
平成29年12月 順天堂大学医学部附属東京江東高齢者医療センター腎・高血圧内科 准教授
令和3年4月 順天堂大学医学部腎臓内科学講座 非常勤講師 東久留米団地診療所 副院長
令和5年1月 はぎわらクリニック 院長

 

大木 貞江
Ms. Sadae Ohki

経歴

1993年 埼玉医科大学短期大学 看護学科卒業後、母校大学付属病院で4年間心臓外科、消化器外科、ERがない時代の緊急搬送病棟にて勤務。看護実習生の病棟指導に携わる。

その後都内総合病院にて外科、内科、婦人科の術後管理病棟、精神科病棟に9年勤務。看護診断・新しい形の看護記録の普及に努める。

結婚後、企業診療室や在宅医療、整形外科病棟を経験し、卒業後から看護師を31年続ける。

アシュタンガヨガや瞑想を10年間練習する中で身体の機能についてさらに興味を持ち看護師を続けながらTTCやセミナーに参加。

自身の怪我と回復をきっかけにバイオダイナミクスと出会う。

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